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「郡山市立富田中学校」への出前授業について(2015年11月25日)
~廃炉ロボットの紹介~

2015年11月25日、IRID組合員である日立GEニュークリア・エナジーは、郡山市立富田中学校(校長:佐藤卓弘様、所在地:福島県郡山市)が実施した公開授業「福島の復興について考えよう」に、社外講師として東京電力とともに参加・協力しました。
学校の授業で、廃炉ロボットのデモを行うのは初めての取り組みです。

開催日時:2015年11月25日(水)13:35~15:00
場  所:郡山市立富田中学校
公開授業:「福島の復興について考えよう」

※同校は福島県教育委員会が実施する放射線教育推進支援授業の実践協力校。今回の授業はその一環として、福島第一の廃炉作業への取り組みの学習を通じて、将来を担う生徒たちに福島の復興について考えてもらおうと開催されたものです。

当日は、中学2年生の生徒(約30名)を対象に授業が行われました。
まずは担任の園部至哉先生から、福島第一原子力発電所を視察された際の様子や現状などについて報告がなされました。
続いて、東京電力の青木信男氏(福島復興本社)が、福島第一原子力発電所の模型(1/1000スケール)を活用し、事故当時と復旧に向けた今の状況についてわかりやすく紹介しました。実際に現場で働く作業員の方も登場し、仕事の紹介やそれに携わる思いが伝えられたほか、生徒たちも全面マスクやカバーオールの着用を体験しました。
日立GEは、米谷豊氏(原子力設計部)が、福島第一・1号機のPCV内部調査を実施した「形状変化型ロボット(試作機)」のデモを行い、廃炉ロボットの開発経緯や苦労点、ロボットの有用性などについて説明しました。生徒たちからは「ロボットはどれくらいの放射線に耐えられるのか」、「ロボット開発者になるためにはどういう勉強したらいいのか」といった質問(事前)がありました。
最後は、生徒が5つのグループにわかれて、福島の復興に向けて自分たちができることについて話し合い、意見をまとめて発表する形で締めくくられました。

授業後に、生徒からは「福島の廃炉に携わる半数以上が福島県の出身者だったり、人が近づけない場所で活用するロボットの開発など、福島の復興が進んでいることがわかった」といった感想をいただきました。

次世代層へのこうした授業は、将来的なキャリア教育にもつながると考えられます。
IRIDとしては、引き続き、研究開発成果の紹介等を通じた人材育成に貢献していきます。

  • [写真]クリックすると大きいサイズの画像が開きます。

【写真】

  • 福島第一原子力発電所の視察時の様子を紹介する園部先生(富田中学校)

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  • 発電所の現状を模型で説明(中央:東京電力・青木氏)

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  • 東京電力・福島第一原子力発電模型(1000分の1スケール)

  • 生徒(中央)による全面マスクとカバーオールの着用体験

  • ロボットの授業を行う米谷氏(日立GE)

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  • 形状変化型ロボット(試作機)のデモンストレーション

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  • 日立GE・形状変化型ロボット(試作機)

  • グループワーク(テーマ)

  • グループワークの様子

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