燃料デブリの「レーザガウジング技術」の開発について[開発担当:東芝](2016年10月28日)
2016年10月28日
IRID(開発担当:東芝)では、福島第一原子力発電所の廃炉に向けた研究開発の取組のひとつとして、廃炉・汚染水対策事業費補助金・燃料デブリ・炉内構造物取り出しの基盤技術開発事業をおこなっております。
そのうち、さまざまな形態の燃料デブリを収納缶に収納可能なサイズに加工する技術である、「レーザガウジング技術」の開発について、このたび、気中/水中環境下での水噴射とレーザ光照射を同軸で行うガウジング加工試験を実施いたしました。
●試験実施概要
・気中、水中両環境において、水噴射とレーザ光照射を同軸で行うガウジング加工試験を実施。
ステンレス鋼のほか、融点の高い酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムのいずれも加工可能な
ことを確認し、燃料デブリのレーザガウジング技術の実現性を確認。
・気中、水中で性能に差異がないことを確認。また、酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムで
の加工速度にも大きな差異がないことを確認。
・ガウジングノズルと材料間の距離と加工速度に相関関係があることを確認
【今後の予定】
・2016年下期に、遊離した粒の量、粒径分布を確認予定。2017年以降も研究を継続する場合は、実機適用に向けた加工システムの設計を行う予定。
<添付資料:「燃料デブリ加工の目的」、「レーザガウジング技術の概要」、「開発中のレーザガウジング技術の特徴」>
https://irid.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/20161031_01.pdf
<動画映像> ※YouTubeのサイトにリンクします。
<参考写真>
参考写真1 | 参考写真2 |
参考写真3 | 参考写真4 |
試験体の素材[銀色部分:ステンレス、白色部分:セラミック(酸化アルミニウム又は酸化ジルコニウム)] |
本件に関するお問い合わせはこちら