福島第一原子力発電所の原子炉建屋2・3階部分を除染するロボット「上部階用除染装置」の開発(2015年12月16日)
2015年12月16日
IRIDは、福島第一原子力発電所の原子炉建屋2・3階部分を除染するためのロボット「上部階用除染装置」を開発しています。
燃料デブリの取り出しに向けて、今後、漏えい箇所の調査や補修など、研究開発等の状況を踏まえながら、さまざまな作業が本格化していきます。そのためには、放射線量が高い作業エリアの環境を改善し、人が立ち入れるようにしていかなければなりません。
【動画紹介】福島第一・2号機原子炉格納容器の内部調査に係る操作訓練の様子およびペデスタル内事前確認装置・堆積物除去装置について(2015年10月14日)
2015年10月14日
福島第一・2号機の原子炉格納容器内部調査については、調査装置の投入口となる貫通部周辺の調査・除染作業などの現場準備が整い次第、遠隔操作ロボット(サソリロボット)を投入して行う計画です。
このたび紹介させていただく動画は、IRID組合員である東芝が、格納容器内部調査に向けて今夏に実施していた訓練の様子を含む次の5点です。
高所用ドライアイスブラスト除染装置の開発・活用について(2015年9月8日)
2015年9月8日
福島第一原子力発電所の建屋内は放射線量が高く、人が長時間にわたって作業できる環境にないため、早期に除染を進める必要があります。
原子炉建屋1階(天井高7~8m)では、これまでに床面など低い位置での除染がすでに行われています。一方で、建屋内の汚染状況の調査結果によれば、高所部分(ダクト、ケーブルトレイ、配管など)からの放射線量が7割程度*と最も高いことから、この高所エリアの線量を低減することによる効果が期待されています。
*床面からは2割、壁・天井などから1割の結果
遮蔽ブロック&鉄板取り外し装置「TEMBO」の作業トレーニング実施中(三菱重工業)(2015年5月28日)
2015年5月28日
IRIDでは、小型ロボットを活用して、福島第一・2号機のPCV(原子炉格納容器)内部調査(A2調査)を計画しています。この調査では、小型ロボットを圧力容器の真下にあたる位置まで進入させ、カメラや線量計、温度計を駆使して、今後の廃炉シナリオの検討に必要なデータを取得することを目的としています。
「ミュオン透過法」による炉内状況調査の開始について(2015年2月12日)
2015年2月12日
2015年2月12日より、福島第一原子力発電所1号機において、ミュオン透過法による炉内状況の調査を開始しました。
廃炉作業を進めていくためには、溶け落ちた燃料(燃料デブリ)を取り出す必要がありますが、現場は放射線量がきわめて高く、人が近寄ることができません。そのため、現在も燃料デブリの位置等は直接確認できていません。
「ミュオン透過法」測定器の製作ならびに海外レビューの実施について(2015年1月20日)
2015年1月20日
原子炉を透視する技術として期待されているミュオン技術の試験開始に向けて、測定器の製作など準備を進めています。今回のミュオン測定器は、IRIDが高エネルギー加速器研究機構(KEK)と連携して進めているミュオン透過法と呼ばれる技術で使用するものです。