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理事長挨拶

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構 理事長 石橋 英雄技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)は、2013年8月の設立以来、福島第一原子力発電所の廃炉作業に必要な技術の研究開発を喫緊の課題として取り組んでまいりました。2014年8月に原子力損害賠償支援機構が原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)に改組されてからは、廃炉戦略の立案・研究開発プランを策定するNDF、現場作業を担う東京電力、廃炉に必要な技術の研究開発を実施するIRID、という役割分担が明確化され、国を含む4者が密接に連携しながら福島第一原子力発電所の廃炉に取り組んでいるところです。
その結果、原子炉格納容器の内部調査技術や、燃料デブリ位置を宇宙線ミュオンで検知する技術の開発などにより原子炉内の状況が少しずつ明らかになる一方、燃料デブリ取り出しまでに乗り越えるべき大きな技術的な課題も見えてきています。

そうした中、2015年6月に改訂された政府の「東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」(以下、中長期ロードマップ)において燃料デブリ取り出しのマイルストーンが明示されました。また、中長期ロードマップに技術的根拠を与える「福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2016」も2016年7月にNDFにより更新され、燃料デブリ取り出しに向けた研究開発は、まさにこれから正念場を迎えようとしています。

東日本大震災により、福島第一原子力発電所が事故を起こしてから5年以上が経ちましたが、福島ではいまだに多数の住民の皆様が避難生活を余儀なくされ、福島第一の廃炉作業に対しては、多くの国民の方が不安を感じておられます。避難されている皆様の一日も早いご帰還を実現し、国民の皆様の不安を払しょくするためには、福島第一の廃炉を安全かつ確実に進めることが必要です。
IRIDは、国内外の叡智を結集し、廃炉に必要な研究開発を効率的・効果的に実施するという設立目的に沿い、廃炉に向けた研究開発において着実な成果を上げるという責任をしっかりと果たしてまいる所存です。
これからも皆様方のご支援並びにご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2017年7月

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構
石橋 英雄(いしばし ひでお)