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理事長挨拶

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構 理事長 剱田 裕史技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)は、2013年8月の設立以来、福島第一原子力発電所の廃炉作業に必要な技術の研究開発を喫緊の課題として取り組んでまいりました。2014年8月に原子力損害賠償支援機構が原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)に改組されてからは、廃炉戦略の立案・研究開発プランを策定するNDF、現場作業を担う東京電力、廃炉に必要な技術の研究開発を実施するIRID、という役割分担が明確化され、国を含む4者が密接に連携しながら福島第一原子力発電所の廃炉に取り組んでいるところです。その結果、格納容器内部調査技術や燃料デブリ位置検知技術の開発など、燃料デブリ取り出しに向けた研究開発成果に少しずつ手ごたえを感じ始めております。

こうした中、2015年4月に、NDFから「東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃炉に向けた技術戦略プラン2015」が発表され、6月には政府により「東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」が改訂されて、燃料デブリ取り出しに向けたマイルストーンが明らかにされました。燃料デブリ取り出しに向けた研究開発は、これからが正念場を迎えようとしています。

東日本大震災により、福島第一原子力発電所が事故を起こしてから4年以上が経ちましたが、福島ではいまだに多数の住民の皆さまが避難生活を余儀なくされ、同発電所の廃炉作業に対しては、多くの国民の方が不安を感じておられます。避難されている皆さまの一日も早いご帰還を実現し、国民の皆さまの不安を払拭するためには、廃炉を安全かつ確実に進めることが必要です。IRIDは、国内外の叡智を結集し、廃炉に必要な研究開発を効率的・効果的に実施するという設立目的に沿い、廃炉に向けた研究開発において着実な果を上げるという責任をしっかりと果たしてまいる所存です。これからも皆さま方のご支援並びにご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2015年12月

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構
剱田 裕史(けんだ ひろふみ)