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理事長挨拶

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構 理事長 石橋 英雄技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)は、2013年8月の設立以来、廃炉技術の基盤強化を視野に、当面の緊急課題である福島第一原子力発電所の廃炉作業に必要な技術の研究開発に取り組んでまいりました。2014年8月に原子力損害賠償支援機構が原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)に改組されてからは、廃炉戦略の立案・研究開発プランを策定するNDF、現場作業を担う東京電力、廃炉に必要な技術の研究開発を実施するIRID、という役割分担が明確化され、国を含む4者が密接に連携しながら福島第一原子力発電所の廃炉に取り組んでいるところです。
その結果、原子炉格納容器の内部調査技術の開発や、燃料デブリの位置を宇宙線で検知する技術の開発等により原子炉および原子炉格納容器内の状況が明らかになってくるとともに、克服すべき技術的な課題も明らかになってきています。

2017年9月、「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」(以下、中長期ロードマップ)に技術的根拠を与えるNDFの「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2017」の更新を受け、政府により中長期ロードマップが改訂されました。
そこでは、燃料デブリ取り出し方針として「気中・横」工法に軸足を置き、格納容器底部のデブリ取り出しを先行的に行うことや、2019年度に初号機の燃料デブリ取り出し方法を確定することが表明され、燃料デブリ取り出しに向けた研究開発は、まさに正念場を迎えつつあると言えます。

福島第一原子力発電所の安全・確実な廃炉作業を進める上で、IRIDは研究開発の分野において国内外の叡智を結集し、着実な成果を上げる責任を果たすことで、福島復興に微力ながら力を尽くしてまいる所存です。
また、研究開発を通して次世代の活躍にも貢献したいと考えています。

これからも皆様方のご支援並びにご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2019年1月

技術研究組合 国際廃炉研究開発機構
石橋 英雄(いしばし ひでお)