TOP > 令和2年度 研究開発成果解説動画

Ⅰ 炉内調査・解析

補助事業燃料デブリの性状把握のための分析・推定技術の開発

燃料デブリ取り出し技術の検討に必要な燃料デブリ性状を把握する

燃料デブリの取り出し時に発生する放射性微粒子の挙動把握は重要です。本研究では福島第一原子力発電所の燃料デブリを模擬した試料を機械的または熱的に加工し、微粒子生成挙動を研究しています。ここでは、仏国にて実施した試験の実施状況を紹介します。

補助事業原子炉圧力容器内部調査技術の開発

燃料デブリ取り出しに向けて原子炉圧力容器(RPV)内部を調査する

本研究開発では燃料デブリの取り出しに先立ち、原子炉圧力容器(RPV)内部の状況を確認するため、原子炉建屋上部、側面ならびに、RPV下部から炉心にアクセスし、内部状況を調査するための装置を開発しております。ここでは、その取り組みについて紹介します。

補助事業原子炉格納容器内部詳細調査技術の開発(1号機ペデスタル内調査)

原子炉格納容器(PCV)内部詳細情報取得のため燃料デブリ取り出しに向けて1号機PCV内部を調査する

1号機の燃料デブリ取り出しに向け、原子炉格納容器(PCV)/ペデスタル内の燃料デブリ分布や炉内構造物の状況等の情報を取得することを目的に、PCV内グレーチング上を移動し、CRD開口部からペデスタル内にアクセスして調査を実施する装置及び調査技術の開発について紹介します。

自主事業原子炉格納容器内部詳細調査技術の開発(X-6ペネトレーションを用いた内部詳細調査技術の現場実証)

原子炉格納容器(PCV)内部詳細情報取得のため燃料デブリ取り出しに向けて2号機PCV内部を調査する

2号機原子炉格納容器(PCV)内部へのアクセス・調査装置及び調査技術を開発し、X-6ペネトレーションを経由した同装置のPCV内部への投入を現場実証するとともに、ペデスタル内の底部状況に関する詳細情報を取得し、燃料デブリ取り出し方法の具体化に役立てる研究開発を紹介します。

自主事業原子炉格納容器内部詳細調査技術の開発(堆積物対策を前提とした内部詳細調査技術の現場実証)

原子炉格納容器(PCV)内部詳細情報取得のため、1号機PCV内部を調査する装置等を開発する

1号機の燃料デブリ取り出しに向け、原子炉格納容器内の堆積物の分布や炉内構造物の状況等の情報を取得することを目的に、潜水機能付きボート型アクセス・調査装置ROV(Remotely Operated Vehicle)を開発しましたが、ここではその内容について紹介します。

Ⅱ 燃料デブリ取り出し

補助事業燃料デブリの段階的に規模を拡大した取り出し技術に係る研究開発

燃料デブリの試験的取り出し、引き続いて段階的に規模を拡大して燃料デブリの取り出しを行う

本研究開発では燃料デブリの取り出しに向けて、その性状を確認するため、少量の燃料デブリを福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器の内部から取り出すシステム及び装置を開発しており、その取り組みについて紹介します。

補助事業燃料デブリ・炉内構造物の取り出し規模の更なる拡大に向けた技術の開発

燃料デブリや炉内構造物の取り出しに必要な設備を構築するための研究開発を行う

燃料デブリ取り出し設備を構築するため、燃料デブリへのアクセス方法と関連する付帯設備、遠隔作業装置と作業効率化ツールの開発、燃料デブリ加工作業等に伴う影響評価等、必要な研究開発について紹介します。

補助事業燃料デブリ・炉内構造物の取り出し規模の更なる拡大に向けた技術の開発(臨界管理)

燃料デブリ取り出し時の臨界を防止し、異常を早期検知・抑制する

現在の燃料デブリは臨界にはなっていませんが、燃料デブリ取り出し作業に伴って生じる種々の状態変化を考えても、確実に臨界を防止し、また、万が一臨界への近接や臨界が発生しても早期に検知・抑制し影響を緩和できるよう臨界管理技術の開発を進めている状況を紹介します。

補助事業燃料デブリ・炉内構造物の取り出しに向けた技術の開発(燃料デブリのダスト集塵システムの技術開発)

燃料デブリの切削・加工時のダスト飛散を抑制するシステム等の研究開発を行う

燃料デブリを取り出す際の作業環境の安定化と放射性物質の拡散による被ばく防止を目的に燃料デブリの切削・加工時に発生するダスト飛散を抑制するシステムを開発し、その遠隔保守機構の概念を構築しましたのでご紹介します。

補助事業燃料デブリ収納・移送・保管技術の開発

燃料デブリを長期間安全に保管する収納・移送・保管用収納缶の開発を行う

燃料デブリを長期間安全に保管するには、核燃料物質の閉じ込め、臨界防止など安全機能を備えた収納缶が必要です。また、収納缶には万が一の事故でも安全機能を維持する構造強度が要求されます。動画は、収納缶構造検証試験と構造解析の比較について紹介します。

Ⅲ 固体廃棄物処理・処分

補助事業固体廃棄物の処理・処分に関する研究開発

固体廃棄物を安全に管理・処分する研究開発を行う

福島第一原子力発電所では、多種多様な性状を有する放射性廃棄物が大量に発生しています。放射性廃棄物には、固体、気体、液体状のものがありますが、本プロジェクトでは固体廃棄物を対象として、廃棄物の保管、処理・処分、性状把握の技術開発を紹介します。