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汚染水処理に伴う二次廃棄物の長期保管方策の検討結果を公表しました

2014年7月11日

今般、国際廃炉研究開発組合のメンバーである日本原子力研究開発機構(JAEA)は、東京電力福島第一原子力原子力発電所の汚染水処理に伴って保管している廃ゼオライト及び廃スラッジの安全性について検討を行い、その結果、発生する水素や放射線分解反応による安全性に問題が無いものと評価されると公表しました。

 

汚染水を「セシウム吸着装置」で処理した際に発生した廃棄物は、構内のセシウム吸着塔に保管されています。この吸着塔からは、水分の放射線分解反応により水素が発生することが懸念されていますが、塔内部のセシウム分布や水分量等を設定して水素発生量を評価した結果、水素濃度は爆発下限値(4%)に至らないものと評価されました。 また、材料(ステンレス鋼)の腐食に関しては、廃棄物処理の材料として使用されているゼオライト共存下では、放射線の局部腐食発生リスクが大幅に低下することが確認されています。今後、腐食発生リスクが大幅に低下するプロセスの解明や塔内の水分の蒸発プロセスの詳細評価を行うこととしています。

他方、汚染水を「除染装置」で処理した際に発生した廃スラッジは、今後、「廃スラッジ一時保管施設貯槽」に移送し保管することになっています。この廃スラッジからは、放射線分解反応により水素及びシアン化水素が発生することが懸念されますが、スラッジの模擬試料を用いた試験を行った結果、換気効果により水素発生量は爆発下限値には至らず、また、シアン化水素も検出下限値未満であり、安全上の問題がないものと考えられています。 また、材料(炭素鋼)の腐食については、その速度が設計上考慮されているものと同じオーダーの範囲であることから、10年保管後の貫通による漏洩の可能性は極めて小さいものと考えられています。さらに、攪拌を間欠化して水中の酸素量を減らすことにより、腐食の進行を遅らせることが可能です。

<詳細はこちら>http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20140327_02/140327_02_023.pdf

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