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原子炉格納容器漏えい箇所の補修技術の実規模試験 圧力抑制室(suppression chamber, S/C)脚部補強技術の実規模試験について[IRID/日立GEニュークリア・エナジー](2017年7月31日)

2017年7月31日

IRIDでは、福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、平成28~29年度の経済産業省によるプロジェクトとして原子炉格納容器の漏えい箇所に対する補修技術の開発を進めておりますが、今回は、圧力抑制室(suppression chamber, S/C)脚部補強技術のモルタル材打設試験を行いました。

 

●試験概要【S/C脚部補強技術】
燃料デブリ取り出しのため、圧力抑制室内に止水材の充填をおこなう(S/C内充填止水技術)研究開発を行っていますが、その際、止水材の充填による重量増加が見込まれるため、S/Cを支える脚部の耐震補強を目的として、S/C下部に補強材を充填して補強する技術開発に取り組んでおります。

【参考】実規模試験の実施項目
・ベント管止水技術・・・・・施工性確認試験:第1回実施済
・圧力抑制室(S/C)内充填止水技術・・・・施工性確認試験:実施済、打設試験:実施済
・圧力抑制室(S/C)脚部補強技術・・・・・施工性確認試験:実施済 打設試験:今回済

それぞれについて、施工性確認試験及び打設試験を行う予定で、今年度中に、一連の工法開発の実規模試験を完了させる計画です。

*試験スケジュールが確定次第、随時更新する予定です。

<添付資料:原子炉格納容器止水実規模試験の概要>
https://irid.or.jp/wp-content/uploads/2017/07/20170731_01.pdf PDF

<添付資料:S/C脚部補強 実規模打設試験>
https://irid.or.jp/wp-content/uploads/2017/07/20170731_02.pdf PDF

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打設装置(左奥の円形) 排水ポンプ
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モニタリング画面(水面と補強材面を表示) 遠隔監視の様子
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モルタル材製造現場(実規模試験場に隣接) ミキサ・アジテータ圧送ポンプ
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モルタル材の流動性性能確認

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